「靴下はデータで作る」
それを知った時、かなり驚いた記憶があります。
手芸の延長みたいなイメージだったからでしょうか、
機械を手で調整しながら編んでいくんだと思ってたんですよね。
もちろん実際も糸の調子や、針の交換、そういうのは人の手で行うのですが
靴下の柄や、編み方というのは機械をデータで制御してるんです。
言われてみればそうだよなあと思うんですが、なんともびっくりしたんです。
ちなみに樋口メリヤス工業には何度もテレビでご紹介いただいた
40年物の機械、40年物のパソコンで作る丸編み機があります
↑こういう、なんともいえない味のある写真まで撮れる機械です。
年季の入った機械ですが、毎日必ず清掃とメンテナンスを行い、大切に維持しています。
また、それとは別に、ホールガーメントという最新の編み方をすることができる機械もあるのです。
ホールガーメントと言うのは、横編みという編み方をする機械です。
丸編み機はぐるぐると筒状に編んでいくのですが、横編みは横向きに針を動かしながら裏表を同時に編んでいきます。
↑こちらが横編み機
右側のモニターでタッチパネル操作ができます。ハイテク。
ちなみにタッチパネルの反応もいいので操作のストレスもないです。(その情報いる?)
コラムの中の人は、このホールガーメントの機械で編む
かかとのない靴下つつしたのデータを作る仕事もしています。
サイズを入れれば、簡単に作れるよ、と最初教えてもらったんですが
ぜんぜん簡単ではないです。
むしろ知れば知るほど難しい。
奥が深いなあと思いながら日々様々な靴下を作るべく悪戦苦闘しています。
データの画面がこんなかんじです。
この左右と真ん中のデータでどんな風に編むとかどんな形に編むとかが調整されるんですねすごい。
こちらのデータで編み目一目一目までの調整が可能ですので、
オーダー靴下サイズオーダーつつしたではお客様のご希望のサイズの靴下を
細かい設定でお作りすることができるのです。
みなさまも靴下を履かれる際には、ぜひ、この靴下も誰かがデータを入力して作ったんだなあ……と
思い出してみてください。